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製薬会社って実は堅い?アステラスに注目が集まる理由

アステラス製薬の特徴

📌 国内トップクラスの製薬会社で、医療用医薬品に強み。

📌 がん、泌尿器、免疫領域を中心にグローバル展開。

📌 安定した収益基盤と高配当方針で、長期保有に人気。

ジンペイ

アステラス製薬ってどんな会社?

ロジャー

医薬品に強い国内トップクラスの製薬会社だよ!

ジンペイ

世界でも活躍してるって本当?

ロジャー

うん!がんや免疫分野でグローバルに展開中!

目次

アステラス製薬ってどんな会社?

まずはアステラス製薬の基本情報を確認しましょう。

会社概要:医療用医薬品を中心に開発・販売する製薬会社

設立:2005年(山之内製薬と藤沢薬品工業の統合で誕生)

事業内容:がん、泌尿器、免疫関連などの医薬品開発・販売

強み:革新的な新薬開発力と世界中での販売ネットワーク

アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品が合併して誕生した製薬会社です。

医療用医薬品を専門に取り扱い、特にがん治療薬や免疫関連薬で強みを持っています。

日本国内だけでなく、世界中で新薬の開発と販売を行っているグローバル企業です。

病気を治すだけでなく、患者さんの生活の質を高める医薬品づくりに注力しています。

売上の多くを海外市場から得ており、為替や景気に左右されにくい安定収益が特徴です。

高い研究開発力と安定した収益基盤により、高配当を維持しやすい点も魅力です。

ジンペイ

ディフェンシブな銘柄で高配当株はいいね!

ロジャー

医薬品はディフェンシブ銘柄と言われてるけど、実はそうでもない一面もあるからチェックしていこう!

アステラス製薬の事業内容を解説!

会社HP

1. がん領域(約47%)
アステラス製薬の最大の稼ぎ頭!

会社HP

この領域は2024年3月期に約9,123億円を売り上げ、全体の47%を占めます。

がん(特に前立腺がんや白血病など)治療薬を開発・販売する事業です。

取り扱い製品・サービス

💊 治療薬「Xtandi(イクスタンジ)」
→ 前立腺がんの治療薬として世界中で販売中!

💊 アステラス製薬の稼ぎ頭
「イクスタンジ」ってどんな薬?

✅ 1. 一言で言うと?

イクスタンジ(Xtandi)は、アステラス製薬の主力商品で、前立腺がんの治療薬です。

ロジャー

全世界で60万人以上が使った超ヒット薬。

前立腺がんは男性に多いがんで、前立腺がんの進行したタイプのものに効果がある。

高齢化社会において患者数が年々増加しています。
イクスタンジは、特に他の治療が効かなくなった「進行性の前立腺がん」に使われます。

ここがポイント
  • 売上の柱「イクスタンジ」が特に米国で大ヒット中!
  • 武田薬品工業と並ぶ、日本を代表するがん治療薬メーカー!

稼ぎ頭のイクスタンジの最大のリスクは?

🧪 特許切れ(2027年予定)

→ 特許が切れると、ジェネリック(後発薬)が出て価格が下がる可能性大。

ジンペイ

売上もダウンリスクあり…

日本経済新聞
ロジャー

やっぱり最大のリスクはこれだよね。

ジンペイ

稼ぎ頭の薬の特許が切れると業績に影響するのは間違いないね。

他社の事例から見ても特許が切れるインパクトは相当大きい。

  • 武田薬品工業のプロプレス(高血圧)は3,000億円あった売上が数年で1,000億以下に…
  • ファイザーのブロプレス(高脂血症)に関しては年間約1兆円あったものが1年で半分以下に…
ジンペイ

特許切れはかなり深刻な問題なんだね…

だからこそアステラス製薬はイクスタンジの穴を埋める新薬を出せるかがカギです。

ちなみに2027年が米国、28年が欧州、29年が日本と順に特許が切れていきます。

🥊医薬品業界におけるパイプラインの重要性

前述したように医薬品業界においては特許や新薬がかなり重要になってきます。

ここで重要なのはこれから売れるかもしれない薬の進行がわかるパイプライン表です。

🧪 これがパイプラインの大まかな段階を表したもの

段階内容投資家が見るべきポイント
研究段階ラボで実験まだ収益化には遠い
前臨床動物実験人での効果・安全性は不明
第1相試験健常人で安全性を確認成功確率は
まだ低め
第2相試験患者で効果を確認ここで脱落
する薬も多い
第3相試験大規模に
最終確認
(承認前)
成功すると
いよいよ
発売目前!
承認・上市販売スタート売上貢献に
直結!

この第3相試験までいけばある程度目処は立ってきていると見ることができます。

ジンペイ

アステラス製薬のパイプラインってどうなってるのかな?

決算説明資料
ロジャー

第Ⅰ相試験が多くて、ここを乗り越えて新薬ができて稼ぎ頭ができるかだね。

ジンペイ

投資家はこのパイプラインを重要視しているよ。

2. 泌尿器領域(約18%)
次に大きな柱がこの泌尿器分野!

排尿障害や過活動膀胱(トイレが近い症状)などの治療薬を手がけています。

取り扱い製品・サービス

💊 治療薬「ベタニス」
→ 頻尿や尿意切迫感を和らげる薬です!

具体的な用途

・トイレが近くて困っている人への治療薬
・高齢化社会でニーズが拡大中!

ここがポイント
  • 高齢化が進む日本・世界で、安定して需要が増えている分野!
  • 毎日使う薬だからリピート需要も強い!

3. 免疫領域(約14%)
今後成長が期待される注目分野!

会社HP

臓器移植後の拒絶反応を抑える薬など、免疫に関わる治療薬を扱います。

遺伝子治療は医療に大きな変革をもたらす力を秘めています。

遺伝子の違いにより、約7,000種類にも及ぶ疾患が存在し、また、多くの一般的な疾患の病態生理にも関与しています。

安全に遺伝子を導入・制御する技術が急速に進歩し、現在では実用化に至っています。

遺伝子レベルで疾患を特定することで、現在有効な治療法が限られているかまたは存在しない患者さんの人生を変える治療法を開発できる可能性を秘めています。

取り扱い製品・サービス

💊 免疫抑制剤「Prograf(プログラフ)」
→ 移植手術後に体が臓器を攻撃しないようにする薬

具体的な用途

・肝臓や腎臓移植を受けた患者さんの必須薬
・世界中の病院で広く使われています。

ここがポイント
  • 「プログラフ」はアステラス製薬のロングセラー!
  • 命に関わる薬なので需要が安定!

4. その他領域(約36%)
新しい成長分野を開拓中!

会社HP

眼科、神経、筋疾患など、今後成長が期待される領域を開拓しています。

実は全世界で1億6千万人以上が、失明リスクの高い眼科疾患に罹患しているといわれています。

会社HP
ロジャー

これが眼科分野におけるパイプラインだよ。

ジンペイ

まだまだステージは前臨床や研究と初めの方だと分かるよね。

取り扱い製品・サービス

👁 眼科治療薬「Rhopressa(ロプレッサ)」
→ 緑内障の進行を防ぐ目薬

具体的な用途

・緑内障患者さんの眼圧を下げて失明を防ぐ
・欧米市場向けにも力を入れています!

ここがポイント
  • がんや免疫だけじゃない!
  • 次世代医療を支える新薬を積極的に開発中!

アステラス製薬は「がん」「泌尿器」「免疫」を中心に、世界中で必要とされる薬を届けています!

安定収益を生む医薬品ビジネスに加え、新領域への投資も積極的なので、将来性も楽しみな企業ですね!

ジンペイ

新薬を作るのがいかに大事かってことがわかったよ!

アステラス製薬の銘柄分析

・営業収益

売上はしっかり成長していていいね。

・営業利益

2024年、2025年は大幅減益。

主に開発中の新薬や既存製品の販売見通しの悪化に伴う無形資産の減損損失が原因です。

ジンペイ

無形資産って何?

ロジャー

そのままだけど目には見えない価値のことだよ!

とも

例えば特許やブランドのロゴ、のれんなどが挙げられるよ。

ロジャー

アステラス製薬の場合は開発してた新薬が「やっぱり売れなさそう」となったので、「今までかけた何百億円分の価値をなかったことに…

・EPS

上記で述べたように無形資産を大幅減損したから2024年、2025年は大幅減だね。

・自己資本比率

株主資本比率は70%前後あったが減少傾向にある。主な理由は2つ!

  • これは「減損損失」を計上しています。
    これにより、企業の純資産が減少したこと
  • 米国のバイオベンチャー企業を約30億ドルで買収


・現金等

銀行から約6,100億円を調達したけど米国のバイオベンチャー企業であるIveric Bio社を約7,850億で買収したことで現金が減少している主な要因だね。

配当金と株主還元

稲畑産業の株主還元

📌 配当利回り:5.47%(2025年5月)

📌 配当実績:14年連続増配中

📌 配当性向:261.1%(2025年度実績)

ジンペイ

14年連続増配はすごいよね!

ロジャー

そうだね!だけど配当性向はかなり高いんだよね。
これが医薬品業界の難しい点なんだよね、、、

アステラス製薬の配当施策

会社HP
引用元

連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めるとともに
 自己株式取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率と還元水準の向上

会社HP

AI

具体的な数字がないのは厳しいのぉ〜

ロジャー

26年度で新中期経営計画を楽しみにしとこう♪

AIがアステラス製薬の今後の成長要因を分析

アステラス製薬は、がん、泌尿器、免疫領域を中心にグローバルで活躍する大手製薬会社です。

でもこれからも成長できるの?リスクはないの?って気になりますよね?

そこで今回は、AIが考えるアステラス製薬の今後の成長要因と懸念点をわかりやすく解説します!

1. 「イクスタンジ」の拡販と新たな適応症拡大!

アステラス製薬

アステラス製薬の主力商品「イクスタンジ(Xtandi)」は、前立腺がん治療薬として世界中で売れています!

今後は、前立腺がん以外のがんへの適応拡大も目指しており、新たな患者層の取り込みに期待大。

既存市場だけじゃなく、新しい適応症で売上がさらに伸びる可能性あり!

2. 新薬開発パイプラインが豊富!

アステラスは「新しい治療法」への投資も積極的。

特に注目なのが、細胞医療(Cell Therapy)や遺伝子治療(Gene Therapy)といった次世代医療分です。

高齢化・難病治療のニーズに応える新薬が成功すれば、長期的な成長エンジンになりそう!

3. グローバル展開の拡大!

アステラスは日本だけでなく、アメリカ・欧州・中国市場にも積極展開中!

特にアメリカ市場は医薬品売上世界最大なので、シェア拡大できれば大きな成長が見込めます。

国内依存から脱却して、世界市場で収益拡大を狙っている点が強み!

懸念点

1. 主力薬「イクスタンジ」の特許切れリスク

超稼ぎ頭の「イクスタンジ」ですが、特許期限が迫ってきています

特許が切れると、後発薬(ジェネリック)が登場して売上が急減するリスクがあります。

特許切れによる売上減をどれだけ新薬でカバーできるかが勝負!

2. 新薬開発の成功リスク

パイプライン(開発中の新薬)は豊富ですが、医薬品開発はリスクが高い世界

開発失敗や承認遅れがあると、大きな損失や成長鈍化に直結します。

投資額も大きいので、開発成功の可否が今後のカギを握る!

3. 為替リスク・海外依存リスク

グローバル展開は強みですが、その分為替(円高・円安)の影響を受けやすいのも事実。

特にドル高・円安が追い風になっている今、為替が逆に動くと利益が圧迫されるかも。

海外売上比率が高い=為替の動きに注意が必要!

【まとめ】

アステラス製薬POINT!

📌 がん・免疫・泌尿器などの領域に強みを持つグローバル製薬企業。

📌 主力薬「イクスタンジ」を軸に、細胞医療や遺伝子治療分野にも積極展開。

📌 株主還元に注力しており、配当性向50%超を目標に安定配当を実施。

がん・免疫・泌尿器に強みを持つ世界的な製薬会社です。

革新的な新薬開発に挑みつつ、細胞医療・遺伝子治療にも注力中。

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