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自動車部品で世界トップ級!隠れた優良企業「エクセディ」を投資初心者向けに徹底解説!

エクセディの特徴

📌 自動車のクラッチ・トルクコンバータで世界トップクラスのシェアを誇る部品メーカー。

📌 高い技術力とグローバル供給網が強み。独立系メーカーとして幅広く取引。

📌 安定配当を基本方針とし、魅力的な配当利回りが期待できる高配当株。

ジンペイ

エクセディ(7278)ってどんな会社なの?

ロジャー

自動車のクラッチや駆動系部品を作るメーカーだよ!

世界的に事業を展開して安定した利益を出している企業だよ

目次

エクセディってどんな会社?

まずはエクセディの基本情報を確認しましょう。

会社概要:自動車のクラッチや駆動系部品を製造するメーカー

設立:1950年創業、70年以上の歴史

事業内容:乗用車・トラック向けクラッチ、トルクコンバータなどを開発・製造

強み:世界規模の生産ネットワークと高度な技術力

エクセディは自動車がスムーズに走るために欠かせない重要な部品を作っている会社です。

主力製品はマニュアル車用の「クラッチ」やオートマ車用の「トルクコンバータ」

エクセディ

特定の自動車メーカーグループに属さない「独立系」なのも特徴で、世界中の多くのメーカーに部品を供給しています。

長年培ってきた高い技術力があるからこそ、世界中でエクセディの部品が選ばれているんですね。

最近は、時代の変化に合わせて電気自動車(EV)向けの新しい部品開発にも積極的に取り組んでいます。

ジンペイ

クラッチってどんな部品なの?

ロジャー

クラッチはエンジンとトランスミッション(変速機)の間に取り付けられて、エンジンの動力をタイヤに伝えるか遮断する装置で自動車やバイクなどの動力伝達装置として使われているよ。

停車・発進・ギアチェンジのときに必要でスムーズに走るために大事!

エクセディの事業内容を解説!

1. 自動車クラッチ事業(約64%)

エクセディの主力事業!
世界トップクラスのシェアを誇る

この事業は、2024年3月期の売上高が約2,000億円で、全体の約64%を占めるエクセディの柱。

エクセディ

主な製品はトルクコンバータでAT車の超重要部品。

オートマ車や人気のハイブリッド車がスムーズに走るために、エンジンの力をタイヤに伝える役割を担っています。

とも

エンジンの力強さをクルマが走りやすいスムーズな力に”翻訳”してくれる装置みたいな感じ。

ジンペイ

これが優秀だと、乗り心地が良くなったり、燃費が良くなったりするんです。

とも

エクセディはこのトルコンの技術がピカイチ!✨

他にもAT用のクラッチ部品を作っています。

AT車も実は内部でギアチェンジをしているので、その自動変速をスムーズに行うためには精密なクラッチ部品が必要になるんですね‼️

世界トップクラスの技術力とシェア!

日本産機新聞

エクセディはトルクコンバータで世界トップクラスのシェアを誇っているのが最大の強み!

「トルコンならエクセディ」と言われるほどの技術力と信頼があるので、世界中の名だたる自動車メーカーがエクセディの部品を使っているんです。

どんなメーカーの要求にも応える「独立系」ならではの開発力

エクセディ

エクセディは特定の自動車メーカーグループに属さない「独立系」 の部品メーカー。

特定のメーカーの意向に縛られず、世界中のあらゆる自動車メーカーのそれぞれ異なる要望に合わせて最適なトルコンを開発・提案できるんです。

とも

柔軟な開発力があるから色んなメーカーからパートナーとして選ばれているんですね。

エクセディは設計から生産まで一貫した厳しい品質管理体制を持ち、高品質な製品を安定して作り続けることができます。

日本だけでなく世界中に生産・販売拠点を持っているため、世界中の自動車メーカーに対してタイムリーに製品を供給できる体制が整っています。

この「いつでも、どこでも、高品質な製品を届けられる」という信頼性が、「トルコンならエクセディ」という評価を不動のものにしているんです。

ここがポイント
  • 商用車向けのクラッチは定期的な交換が必要で、安定した需要がある!
  • 世界20カ国以上に生産拠点を持ち、グローバル展開も強み!

2. MT関連事業(約23%)

エクセディ

続いては、エクセディのもう一つの柱、MT関連事業です!

こちらはマニュアル車に必要なクラッチ部品を作っている事業です。

「自分でギアを変えて運転するのが楽しい!」というファンも多いですよね。

取り扱い製品・サービス
  • 🔧 ダンパー → クラッチ操作時や走行中の不快な振動、騒音を吸収して、スムーズな運転を助ける部品です。
  • 🕹️ クラッチディスク → エンジンの力を変速機に伝えたり、切り離したりする円盤状の重要部品!
  • ⚙️ クラッチカバー → 上記のクラッチディスクを、エンジンの回転部分に適切に押し付けたり離したりする役割を担います。

圧倒的な世界シェアNo.1!

エクセディはこのMT車用クラッチの分野でなんと世界No.1のシェアを持っています。

日本など先進国ではMT車は減っていますが、運転の楽しさを求めるスポーツカーや、丈夫さが大事なトラック・バスなどの商用車、そしてアジアなどの新興国では、まだまだMT車の需要は根強いんです。

だから、この事業はニッチながらも非常に安定した収益源となっています。

ATやEVが主流になっても、特定の分野ではMTの良さが見直されることもあり、エクセディの長年の経験と高い技術力は、簡単には真似できない大きな財産と言えるでしょう。

3. 産業機械・特殊車両事業(約5%)

LNEWS

自動車以外にも建設機械や農業機械向けの部品を供給しています。

売上比率は約5%と小さいものの、成長が期待される分野で建機や農機などの特殊車両向けに駆動系部品を提供しています。


バイク好きの方にはお馴染みかもしれませんが、実は二輪車用のクラッチもエクセディの得意分野です。

国内外の多くの有名バイクメーカーに採用されていて、この分野でも高いシェアを持っています。

さらに、工事現場で力強く働くショベルカーや、工場・倉庫で荷物を運ぶフォークリフトといった「働く機械」に使われる動力伝達部品も重要な製品群です。

もっと身近なところでは、畑を耕すトラクターなどの農業機械や、いざという時に役立つ小型発電機などに使われる汎用エンジンの部品も手掛けています。

取り扱い製品・サービス

🚜 油圧クラッチ
→ 建設機械・農業機械向けの駆動装置

🏗 無段変速機(CVT)
→ フォークリフトなどの産業用車両に搭載

具体的な用途

コマツやクボタの建機・農機に採用!
フォークリフトや除雪車にもエクセディの技術が活かされている!

ここがポイント
  • 自動車以外の分野にも展開し、安定した収益源を確保!
  • 景気に左右されにくい「産業機械」向けの需要が伸びている!

電気自動車が普及するとどうなる?MTは斜陽産業なのか?

今、自動車業界は「100年に一度の大変革期」と言われています。

その中心にあるのがEV(電気自動車)へのシフトと言われ、エンジンで走る車からモーターで走る車へと変化しつつあります。

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経済産業省 参考資料(自動車)

経済産業省によると2035年までに新車全てを電動自動車に切り替えることをも目標にしてます。

この大きな変化はエクセディのような自動車部品メーカーにとってどんな影響があり、どう対応しようとしているのでしょうか?

ジンペイ

今後の自動車ってどうなるの?

ATがなくなって電気自動車になったら潰れるのかな

ロジャー

クラッチ部品は斜陽産業とも言われてるよね!

※斜陽産業とは一般的には売上高や生産高がピークアウトし、将来性のない産業のこと

EV化はエクセディにとってチャンス? それともピンチ?

正直に言うとEV化はエクセディにとって大きなチャンスであると同時に大きなピンチ(課題) でもあります。

ピンチな側面 😥

エクセディの現在の主力製品はエンジン車のATやMTに使われる部品、特にトルクコンバータやクラッチです。

しかし、EVには基本的にエンジンも従来のトランスミッションもそしてトルクコンバータやMT用クラッチも搭載されません

つまり、このままEVが普及していくと主力製品の需要が将来的には減ってしまうリスクがあるのです。これは会社にとって大きな課題ですよね。

チャンスな側面 😄

一方で、EVにもクルマを動かすための駆動系の部品は絶対に必要です!

そして、EVにはEV特有の新しい部品やより高い性能が求められる部品がたくさんあります。

例えば🙌
  • モーターの力を効率よく伝える部品
  • EVならではの高いパワーに対応できる丈夫な部品
  • 静かなEVの乗り心地をさらに良くする部品
  • バッテリーの電力を無駄なく使うための軽い部品

エクセディが長年培ってきた精密な部品を作る技術や高品質な製品を大量に作る技術は、こうした新しいEV向け部品の開発・製造に活かせる可能性があります。

エクセディはEV時代にどう挑む? 具体的な取り組みを見てみよう!

エクセディも、このEV化の流れをただ見ているわけではありません。

将来に向けて、積極的にEV関連の技術開発や製品開発に取り組んでいます。

  • EVの心臓部「e-Axle」関連部品に注力!

    EVの駆動システムの核心となるのが、モーター、インバーター、減速機などを一体化した「e-Axle(イーアクスル)」というユニットです。

    エクセディはe-Axleに使われる精密な歯車やシャフト、ケースといった構成部品の開発・生産に力を入れています。ここでエクセディの精密加工技術が活きてきます!
  • モーターの回転を調整する「EV用減速機部品」

    EVのモーターは非常に高速で回転するため、その力をタイヤに適した回転数に落とすための「減速機」が必要です。

    この減速機に使われる歯車は非常に高い精度と耐久性が求められます。

    これもエクセディが得意とする分野の一つです。
  • 静かなEVの乗り心地をさらに良くする「EV/HEV用ダンパー」

    EVはエンジン音が無いので非常に静かですが、その分、モーター特有の音や振動が気になることも。

    エクセディは得意のダンパー技術(振動を吸収する技術)を応用して、EVやハイブリッド車(HEV)向けの高性能ダンパーを開発。

    より静かで快適な乗り心地の実現に貢献しています。

こうした新しい分野に対応するため、エクセディは電動化関連の研究開発に積極的に投資を行っています。

ジンペイ

すぐに無くなる部品ではないけど新製品が鍵になりそうだね!

エクセディの銘柄分析

・営業収益

売上はコロナ禍で減少したが回復傾向にある。

アジア・オセアニアの売上が約36%と高くまだまだMTの需要はあるので会社売り上げの鍵を握る。

・営業利益

2024年は大幅に赤字になった。

これは何が起きたかというとEV化の進展による需要の減少が見込まれることから、事業用資産(おそらく工場や機械設備など)について、収益性の低下などを理由に減損損失を計上したようです。

ロジャー

簡単にいうと機械や建物は今の価値よりも下がっちゃったなと考えて
お金の価値を減らすことを行ったから!

・EPS

EPSも同じで、コロナ禍以降は安定していない。

2024年は減益テストを行ったことでマイナスになってるね。

・自己資本比率

自己資本比率は70%弱と高い!

時価総額も約1950億に対して余剰金も約1800億円あり

かなりキャッシュリッチな企業で負債も少ないので割安性がある!


・現金等

現金は右肩上がりで増えているので良いね!

ちなみに配当金の支払いは今の現金で15年分は持つぐらいの余力はあるよ!

配当金と株主還元

エクセディの株主還元

📌 配当利回り:6.15% (2025年4月)

📌 配当実績:21年に減配あり

📌 配当性向:79.6% (2024年)

ジンペイ

配当性向が高いね…大丈夫かな?

ロジャー

いい着眼点だね!確かに配当性向は高い!

でもここはキャッシュリッチで配当余力15年分あるし
資産が多くて割安なんだよ♪

あと、株主還元に積極的だよ!次に紹介するね!

エクセディの配当施策

引用元

2026年度までは1株当たり配当金を年間200円以上とする計画
自己株式300億円
DOE4%を目指していく

エクセディ 中期経営計画 

ジンペイ

200円の下限に設定しているってことだね!

ロジャー

2024年度のDOE実績は2.6%だね!

まだまだ増配の可能性を秘めているね♪

株主優待を紹介

株主優待はカタログギフトです。

ロジャー

2024年4月時点で総合利回りが6.8%もある!
すごすぎる、、、

AIがエクセディの今後成長要因を分析

エクセディはクラッチ・トルクコンバータの世界的メーカーで、商用車向けクラッチでは国内トップクラスのシェアを誇る企業です。

安定した需要と高配当が魅力ですが「今後の成長」はどうなるのか気になりますよね?

そこで、AIが考えるエクセディの今後の成長要因を3つ紹介します!

1.EV(電気自動車)でもクラッチのニーズがある!

「EVが増えるとクラッチが不要になる?」と思うかもしれませんが、実は商用車やハイブリッド車(HV)向けでは、まだまだクラッチの需要が続くんです!

例えば🙌

EVトラックやバスでは多段ギアを搭載するケースが増えており、クラッチが使われる可能性あり!

ハイブリッド車エンジンとモーターを切り替えるためにクラッチが必要!

エクセディはすでにEV・HV向けの新技術を開発中なので、電動化の流れの中でも生き残る道があるんです!

ジンペイ

EVもクラッチのニーズがあり!

2. 商用車・トラック市場は安定成長!

トラックやバスのクラッチは定期的な交換が必要な消耗品なので安定した需要があります。

さらに…

物流業界の成長
EC市場の拡大でトラック需要は今後も増加!

海外市場の伸び
新興国ではM車のトラック・バスが主流!

特にアジア・アフリカなどの新興国ではMTトラックの需要が根強いので、エクセディのクラッチは今後も世界的に求められる可能性が高い!

AI

商用車・トラック市場は安定成長!

3. ハイブリッド車(HV)向けトルクコンバータが好調!

「電動化=EVだけ」ではなくHVの普及も進んでいるのがポイント!

HVの燃費を向上させるためには…

エネルギー効率の良いトルクコンバータが必要!

エクセディはトヨタ・ホンダ・日産のHV向けにトルクコンバータを供給しており、 今後のHV市場の成長とともに売上アップが期待できる!

AI

ハイブリッド車(HV)向けトルクコンバータが好調!

懸念点

エクセディはグローバル展開を進める優良企業ですが、もちろんリスクもあります。

投資を考えるならリスクもしっかりチェックするのが大切!

ということで、エクセディの今後の懸念点を2つ解説します。

1. EVシフトでMT車の市場が縮小するリスク

MT(マニュアル車)はクラッチが必須ですが、EVの普及が進むとMT車の市場は縮小していきます。

特に…

乗用車のMT比率は年々低下
AT車が主流に!

欧州や中国ではEVシフトが加速中
将来的にクラッチ需要が減る可能性あり!

ただし、商用車・バス・HV向けのクラッチは需要が続くため、「完全になくなるわけではない」点が救いですね!

MT車の市場が今以上に縮小するリスクはあり

2. 為替・原材料価格の影響を受けやすい

エクセディは海外売上比率が高いため、為替の変動が業績に影響を与えます。

例えば…

円高になると、海外売上が目減りして利益が減少

鉄やアルミなどの原材料価格が上昇すると、製造コストがアップ!

特に最近は原材料価格の高騰が続いており、価格転嫁できなければ利益率が低下するリスクがあります。

為替・原材料価格には注意!

【まとめ】エクセディは高配当&グローバル展開が魅力!

今回は、自動車の駆動系部品で世界的な大手メーカーであるエクセディについて、その事業内容から強み、そして将来性まで詳しく掘り下げてきました。

マニュアル車用クラッチでは世界No.1、オートマ車用トルクコンバータでもトップクラスのシェアを誇る、まさに「縁の下の力持ち」

現在もガソリン車や好調なハイブリッド車(HEV)向けの部品が収益の大きな柱となっており、安定した事業基盤を持っています。

しかし、皆さんもご存知の通り、自動車業界は今EV(電気自動車)化という大きな変革の時代を迎えています。

これは、エンジン車向けの部品を主力としてきたエクセディにとって、避けては通れない大きな挑戦です。

主力製品の需要が将来的には減少するリスクに直面していることは、投資を考える上で理解しておく必要があります。

ジンペイ

エクセディ、地味な部品会社かと思ってたけど、実はスゴイんだね!

とも

そう!

クラッチもトルコンも世界トップクラスの実力派メーカーだよ!

ジンペイ

でもEVが増えたら、今の部品は要らなくなるんじゃないの…?

とも

そこは課題だけど、EV向け新部品の開発も頑張ってる!

今後に注目だね!

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