📌 化学品、電子材料、生活産業製品などの輸出入を行う総合商社
📌 130年以上の歴史を持ち、合成樹脂やLED関連などの幅広い分野で事業を展開。
📌 配当金を減らさない累進配当を宣言。配当性向は50%を目標とする。

高配当で有名な“稲畑産業”ってどんな会社なの?



稲畑産業は化学品を中心にした専門商社で安定した配当金が魅力の老舗企業!



へぇ、化学品の商社って珍しいね!



今回は「稲畑産業」について事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
高配当株投資で人気の稲畑産業


まずは稲畑産業の基本情報を確認しましょう。
設立:1890年(明治23年)、創業130年以上の歴史
事業内容:化学品(樹脂、化成品)・電子材料(半導体関連)食品、医薬品など
強み:国内外での独自の仕入れネットワークと業界特化型の専門性
稲畑産業は、1890年に設立された歴史ある総合商社です。
130年以上の歴史を持ち、現在は化学品を中心に幅広い分野で事業を展開。
具体的には、プラスチックや電子材料、食品添加物、医薬品原料など、私たちの生活を支える多種多様な商品を扱っています。
私たちが普段使う製品に欠かせない原料を提供する「化学品ビジネス」が稲畑産業の強みです。



130年の歴史があるなんて知らなかった!



長年培った信頼関係と技術力がある会社なんだよ!
稲畑産業の事業内容


稲畑産業の売上高と利益に大きな差はありませんね。
では、売上の多い順に事業セグメントを解説していきます!
1. 合成樹脂(約47.1%)


稲畑産業の稼ぎ頭!
プラスチック素材の供給がメイン
この事業は2024年3月期の売上高が約3,604億円 で、全体の約47%を占める主力セグメント。
プラスチック製品の原料となる樹脂を、自動車・食品・家電など幅広い業界に供給しています!
取り扱い製品・サービス
🏎 ポリプロピレンやポリカーボネート
→ 自動車のバンパーやヘッドライトに使われる
🍶 ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート
→ 食品包装や飲料ボトルの素材
- トヨタ・日産向けの自動車部品の樹脂
- ペットボトルや食品包装材を供給!



軽量化が求められる自動車業界で需要拡大中!
2. 情報電子(約31.2%)


スマホや半導体に欠かせない材料を供給!
この事業は2024年3月期の売上高が約2,391億円で、全体の約31%を占める大きな柱。
スマートフォン、テレビ、半導体のディスプレイや基板材料を提供しています!
取り扱い製品・サービス
📱 液晶用材料(ポリイミド、偏光板)
→ スマホやテレビのディスプレイ製造に必要
💾 半導体関連材料
→ 半導体製造プロセスで使用
- Appleやサムスンのディスプレイ材料
- テスラやBYDのEV向けの基板材料



5G・AI・EV市場の成長とともに需要が拡大!
3. 化学品(約14.7%)


塗料・接着剤・医薬品…
身近な製品を支える事業!
この事業は 2024年3月期の売上高が約1,126億円で、全体の約14.7%を占めています。
主に塗料・インク・医薬品の原料を扱い、製造業や建築業に欠かせない分野です!
取り扱い製品・サービス
🎨 塗料・インク → 自動車や建築用の高耐久塗料
🧴 接着剤 → 電子部品や自動車部品の接着剤
💊 医薬品原料 → 抗生物質やワクチンの製造に使われる化学成分
- 大手ゼネコン向けの建築用塗料
- 国内製薬会社向けの医薬品原料



塗料・接着剤は、自動車・建築・家電など幅広い分野で使われる!
4. 生活産業(約7.0%)


食品・日用品の原料も扱う!
この事業は2024年3月期の売上高が約535億円で、全体の約7%を占めています。
主に食品や生活用品の原材料を提供し、私たちの暮らしに直結するビジネスです!
取り扱い製品・サービス
🥫 食品原料 → 調味料や食品添加物の供給
🛍 生活用品 → 日用品や家庭用品の原材料
稲畑産業の銘柄分析


売上高


売上はしっかり伸びてるけど、前年の伸び(+8.03%)と比べるとやや減速気味。
でも、7,000億円超えの規模感はさすがの安定感で今後も堅実な成長を続けられるか注目したいところ。
営業利益


売上の伸びとほぼ同じペースで営業利益も増加。
利益率も維持できてるのはいい感じ!
ただ、大幅な成長というよりは「着実に積み上げている」イメージかな。
EPS


EPSも順調にアップ!
投資家にとっては、この1株あたりの利益が増えているのはうれしいポイントだよね。
自己資本比率


財務の安全性を示す指標だけど、ほんの少し低下。
とはいえ50%に近い水準だから、資金繰りに困るようなことはなさそう。
長期的に見て、財務の安定感を維持できるかは注目ポイント!
現金等


現金はめっちゃ増えていて◎
キャッシュが多いと配当の原資にもなるし、新しい投資やM&Aのチャンスも広がる。
稲畑産業の配当金と株主還元


📌 配当利回り:3.97%(2025年1月)
📌 配当実績:7年連続増配中
📌 配当性向:33.1%



14年間も減配していないのはすごい!



配当性向も33%と余裕があるね◎
稲畑産業の配当施策
一株あたりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず、継続的に増加させていくことを基本とします。(累進配当の継続)



累進配当を宣言しているのは嬉しいね!
株主優待を紹介




株主優待はオリジナルのQUOカードです。
持っている株の数と期間によってQUOカードの金額が変わります。



QUOカードはコンビニでも使えるから嬉しいね!
今後の見通し
稲畑産業は2030年までに連結売上高1兆円以上を目指しています。
そのために以下の2つを目標にしています



今は海外売上が約60%だから、もっと増やしていきたいみたい。
AIが稲畑産業の今後成長要因を分析


1. EV(電気自動車)市場の拡大で樹脂需要が増加!
世界的にガソリン車からEVへのシフトが進んでいますが、EVはバッテリーの重さを補うために車体を軽量化するのが必須です。
そこで軽くて丈夫なプラスチック素材(合成樹脂)の需要が急増!
稲畑産業はトヨタや日産向けに自動車部品の樹脂を供給しており、EV市場の成長とともに合成樹脂のニーズが高まることが期待されます!
2. 5G・AI・半導体市場の成長が追い風に!
スマホ・PC・EVなど、今のテクノロジーは 半導体なしでは動きません!
しかも5GやAI技術が進化するほど、半導体の高性能化が求められるです。
稲畑産業は半導体製造に必要な材料(フォトレジスト・エッチングガスなど)を供給しており、AppleやSamsungのスマホ向けディスプレイ材料も扱っています。
今後の懸念点は?


1. 半導体・電子部品市場の変動リスク
稲畑産業の売上の約30%は情報電子セグメント(スマホ・半導体関連)です。
この分野は5GやAIの進化とともに成長しているものの、世界の景気やスマホ・PCの販売不振に影響を受けやすいのが難点。
特に半導体市場は景気の波を受けやすく、数年おきに需要が落ち込む傾向があります。
最近もPCやスマホの販売減少で、半導体メーカーの業績が落ち込んだことがありましたよね?
2. 原材料価格の高騰リスク
稲畑産業は合成樹脂や化学品などの素材を扱う商社なので、原油やナフサ(プラスチックの原料)の価格変動に大きく影響を受けます。
例えば、原油価格が上がると…
✅ 合成樹脂の仕入れコストが上がる
✅ 価格転嫁できなければ、利益率が低下する
特にロシア・ウクライナ情勢などが影響して、今後も原油価格が安定するとは言えないのがポイント。
中国・海外市場の景気減速リスク
稲畑産業は国内だけでなく海外にも事業展開しています。
特に中国市場は、同社の売上の大きな割合を占めるため、もし中国経済が減速すると、業績に影響が出る可能性があります。
例えば…
✅ 中国の不動産市場が低迷→住宅関連の材料需要が落ちる
✅ 米中貿易摩擦が悪化→電子部品や化学品の流通が停滞する
最近も中国経済の成長鈍化が懸念されており、今後海外市場の影響をどう受けるかもチェックが必要!
【まとめ】稲畑産業は魅力的な高配当株
📌 化学品、電子材料、生活産業製品などの輸出入を行う総合商社
📌 130年以上の歴史を持ち、合成樹脂やLED関連などの幅広い分野で事業を展開。
📌 配当金を減らさない累進配当を宣言。配当性向は50%を目標とする。
稲畑産業は、130年以上の歴史を持つ化学品専門商社として、安定した成長を続けてきた企業です。
時代の変化とともに取り扱う分野を広げ、現在では合成樹脂・電子材料・化学品・生活産業といった、
私たちの暮らしに欠かせないモノを支えるビジネスを展開しています。
特に注目すべきは、化学・エレクトロニクス・自動車・食品など、複数の業界にまたがる多角的な収益構造。
1つの業界の不調が全体に大きく響きにくく、リスク分散が効いた安定したビジネスモデルとなっています。



稲畑産業って、化学品の商社だったんだ!



そうそう、電子材料や樹脂とか、生活に身近なものを扱ってるよ!



配当が毎年ちょっとずつ増えてるのも安心感あるね



事業も分散されてて、長期で持つにはぴったりな会社かも!