【高配当株】自分だけの”最強”ポートフォリオを作る!分散投資とセクター管理の全知識

ジンペイ

高配当の個別株って面白いね!
好きな銘柄だけ5銘柄も買っちゃった♪

面白いよね!でも!
それ、銘柄数が全然足りないかも…しかも偏りがすごい…

ジンペイ

え?好きな5銘柄だけじゃダメなの?

米国高配当ETFのようにすでに分散投資がされているものを買う場合は淡々と購入していけば良いですが、日本の個別株で特に高配当投資をする場合には沢山の銘柄を買いそろえなくてはいけません。

ここでは高配当投資でオリジナルのポートフォリオを作るためのポイントたくさんの銘柄を買う理由も合わせてを解説していきます。

重要なポイントは以下の4つです!

  1. 分散投資する
  2. 単元未満株を活用する
  3. 銘柄数を増やす
  4. セクターを分ける

では順番に高配当株ポートフォリオについて解説していきたいと思います。

目次

あなたの資産を守る「分散投資」の極意

(引用:GPIF)

皆さん、株式投資における分散投資の重要性はご存じですか?

実は、高配当株投資においても「分散」はめちゃくちゃ大事なんです。

「卵は一つのかごに盛るな」という投資の格言、聞いたことありますか?

まさにその通りで、もし1銘柄だけにあなたの貴重な資産を集中投資してしまうと、その会社が万が一倒産してしまったら?業績悪化で無配へ転落してしまったら?

「いやいや、自分が選んだ優良企業なら大丈夫でしょ!」
って思ってるそこのあなた!

ジンペイ

本当にあったあの企業の無配転落をご紹介します!

事例1:東京電力 – あの大企業も無配に…

東京電力HD HPより

かつて高配当株として絶大な人気を誇った東京電力。

しかし、東日本大震災による原発事故をきっかけに株価は大きく下落し、配当金も「無配(配当金なし)」になってしまいました。

安定していると思われた電力会社でさえ、このような事態が起こり得るのです。

事例2:ANA – 人気の航空株もコロナ禍で急変

ANAHD HPより

旅行好きの方なら一度はお世話になったことがあるであろうANA。

こちらもかつては高配当株として人気でしたが、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化し、残念ながら無配に…

このように、どんなに人気のある高配当株でも、予期せぬ災害や社会情勢の変化によって、ある日突然「無配」になるリスクは常に潜んでいます。

どんな状況でも資産を守るために、不況でも景気後退でも安定配当をもらうために、「分散投資」が大事なんです!

【ポケモンで例えると超納得!】分散投資のイメージ戦略

ジンペイ

分散投資が大事なのはわかった!
でも正直ピンときてない…

じゃあちょっと別角度から分散投資を見てみますか!

皆さん、大人気ゲーム「ポケットモンスター」はご存知ですか?

もしあなたがポケモントレーナーになったとしたら、手持ちのポケモンが全員「ほのおタイプ」にしますか?

確かにかっこいいかもしれませんが、いざ「みずタイプ」のジムリーダーに挑戦!となったら…相性が悪くて苦戦は必至(涙)。

賢いポケモントレーナーは、ほのお、みず、くさ、でんき…といったように、様々なタイプのポケモンをバランス良く集めて、どんな相手にも対応できるように戦略を練るはずです。

ジンペイ

高配当株投資も、これと全く同じ感覚です!

特定の業種(例えば、IT関連だけ、とか、金融関連だけ、とか)に偏るのではなく、製造業、通信、金融、生活必需品、エネルギーなど、様々な業種の株をバランス良く保有することで、どんな経済状況の変化が来ても、有利に立ち回りやすくなるのです。

資金が少なくても株は買える!単元未満株を活用!

銘柄分散をするためには、いろんな種類の株を買わなくてはいけません。

日本株は買える単位が100株なので、昔はリスク分散をして投資をするためには数百万円~数千万円の資産が必要でした。

しかし、現在では1株から買える制度が証券会社にそろっているので数十万円からでも十分に分散をして投資ができるようになっています。

単元未満株とは、1単元(100株)の株式単位に満たない株式のことを指します。

通常は100株で1単元と投資する単位が決まっており、投資をする時にはこの1単元での取引が一般的ですが、証券会社が提供しているサービスを使うことで1株から投資をすることができます。

証券会社単元未満株の呼び名
楽天証券かぶミニ
SBI証券S株
マネックス証券ワン株
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)プチ株
日興フロッギーキン株
ジンペイ

主要証券会社だけでもこんなにたくさんの証券会社が単元未満株を取り扱ってるんだ!

単元未満株のメリット

単元未満株の最大のメリットは、比較的低い金額で手軽に投資ができること

先ほども述べたように本来であれば100株買うのに数万円〜数百万円必要ですが、単元未満株ならば、数千円から数万円程度で投資を始めることができます。

配当金は1株持っていれば受け取ることが出来るので単元未満株を使って高配当株投資をすることが可能です。

この単元未満株のおかげで少ない資金でも幅広く分散投資することができます!

私を含めて周りの高配当株投資家もみんな単元未満株で買ってるなあ〜

単元未満株のデメリット

とはいえ、少なからずデメリットもあります!

指値注文ができない※
取引可能な時間帯が限られる

※指値…株価を指定して注文する
 成行…株価を指定せずに注文する

高配当株を単元未満株で買う場合、利回りが大きく変動するタイミングで株を買うことは稀なので指値注文ができなくてもそれほど不便ではありません。

また、通常株を買う時はリアルタイムで取引が出来ますが、単元未満株は売買できる時間が決められています。

細かい点は証券会社によって異なりますが、実際に購入できた価格が自分が想定していた株価とズレていることがあるので理解しておきましょう。

これくらいのデメリットは全く気にならないほど、単元未満のメリットが大きいんです!
使ったことない方は是検討してみてね!

具体的に何銘柄くらいに分散すれば安心?

ジンペイ

分散が大事なのは分かったけど、一体いくつの銘柄に投資すればいいの?

高配当株投資を始める多くの方が抱く疑問ですよね!
正解はないから、あくまで一般論として回答するね!

まず最初の目標としておすすめしたいのは、30銘柄~50銘柄ほどへの分散です。

これくらいの数に分散できれば、1つの銘柄が与えるポートフォリオ全体への影響をかなり小さく抑えることができます。

もちろん、最初からたくさんの銘柄に投資するのは大変なので、まずは数銘柄からスタートし、少しずつあなたのペースで投資先の数を増やしていくのがおすすめです。

私の最終目標は100銘柄以上に分散投資すること!
これだけ分散させていれば、ほぼ間違いなく安定した配当金を毎年受け取れると思います!

セクターと景気敏感について

セクターとは業種のことを表します。

たとえば

  • 通信
  • 銀行
  • 建設
  • 物流
  • 商社
ジンペイ

業種によって株価の動きや配当金の推移は大きく異なります。

不況時に株価が下落する場面でも特定のセクターは株価が上がり、別のセクターは株価が下がることもあります。

セクターの分け方に明確な決まりはありませんが日本の東証一部上場企業は東京証券取引所によって33種類に分類されており、業種別の株価指数が公表されています。

33業種一覧 バフェットコード

同セクターの企業の株価は同じような動き方をする傾向にあるので、分散投資をする場合には銘柄だけでなくセクターの分散も必要になります。

例えば、車関係の株(輸送用機器業)ばかりを保有していた場合、大きく円高振れたり、トランプ関税のような業界にダメージを負うような報道が出たりした際には、ポートフォリオ全体で大きなダメージを受けてしまいます。

有事の際に-10%の銘柄を10社保有してたら分散の意味なし!
-10%×3社、-5%×3社、+1%×4社みたいに影響が分散するようなポートフォリオが理想だよ!

景気敏感株とは

景気敏感株とは、景気に連動して業績が上下する銘柄のことです。

名前の通り、景気が良ければ業績は伸びるし、景気が悪ければ業績も落ちるのが特徴です。

半導体、化学、非鉄、電気、輸送用機器、銀行、不動産、鉄鋼、機械、精密、商社、証券など多くのセクターが景気敏感株に該当します。

好況時

商品やサービスがよく売れる
  ↓
企業の生産活動が活発になる(多くの素材や設備、工場が必要で様々な業種に仕事が回る
  ↓
企業はさらなる成長を目指し、投資を行う銀行にも影響)
  ↓
経済全体がさらに活性化する

不況時

商品やサービスが売れなくなる
  ↓
企業の生産活動が停滞・縮小する様々な業種で仕事が減る)
  ↓
企業は投資に消極的になる(銀行にも借りない)
  ↓
経済全体がさらに停滞する(悪循環)

景気の動向で受注が左右されて業績に直結するのが景気敏感株!
景気が良いと販売数が伸び利益がどんどん増え、反対に景気が悪いと利益が出なかったり赤字になるリスクもあるのです。

ディフェンシブ株とは

景気敏感株の反対にディフェンシブ株というものがあります。

水産や食品、医薬品、電力・ガス、電鉄などの「生活必需品」がディフェンシブ株になります。

特に、鉄道や電力・ガスといったインフラ系の企業は、展開する事業の顧客のほとんどが国内なので、海外の景気の影響を受けにくい点が特徴です。

好況時でも不況時でも

生活に欠かせないモノやサービスを提供
  ↓
好景気の時は多少の恩恵を受けるも影響は限定的、不況の時は安定需要から影響は限定的
  ↓
大規模な設備投資や急な増(減)員よりも、計画的で安定した運営が中心
  ↓
景気に関係なく需要は安定し続ける

ディフェンシブ銘柄は配当利回りが低くなりがちです。

ポートフォリオの利回りを高めるためには景気敏感株への投資も必要になりますが、失敗しないためにも利回りが低いディフェンシブ銘柄でしっかり分散投資しないといけません。

初心者にありがちなのが景気敏感株ばかりのポートフォリオになって利回り5%だけど暴落に耐えられないというパターンです。

景気敏感株への投資割合が高いと、暴落が起こった時の下落ダメージが大きくなるので、ディフェンシブ銘柄への投資も忘れないようにしましょう。

常に必要とされていて、とにかく安定のディフェンシブ銘柄が安定配当を求める高配当株においては一番のキーになると思っています!

おすすめの分散のルール

とも

ともが意識しているセクター分散のルールを紹介するよ!
先ほども述べたように分散の銘柄数や管理方法には正解がないから、一例として知っておいてね!

このルールでポートフォリオを管理していれば集中投資を避けることができます。

あまり細かく管理するのが苦手という人は「配当管理」の円グラフを見た時に偏りが無く幅広いセクターに分散出来ていればOKです。

セクター管理の方法

 セクター分散と配当金の管理は「配当管理」のアプリを使うと簡単に確認することが出来ます。

自分が購入した高配当株の株数と取得単価を入力すると自動的に資産ポートフォリオと配当金が円グラフで表示されます。

銘柄の入力はNISA口座、REIT、米国個別株、ETFにも対応しています。

ちなみにこの「配当管理」はともさんだけじゃなくて、キキララもロジャーさんも使ってる超使いやすいアプリだよ!

配当管理使い方

銘柄を追加するためには右上の【+】をタップしてください。

次に追加したい銘柄を検索してチェックを入れたら左上の【資産】をタップして前の画面に戻ります。

そうすると選択した銘柄が追加されます。

追加された銘柄を選択して、銘柄情報を記入していきます。

NISAで購入した場合は【新NISA口座】という欄に保有株数と平均取得単価を記入します。

平均取得単価はコンマの位置を間違えやすいので注意しましょう。

情報の入力ができたら左上の【資産】殻前の画面に戻ります。

これで銘柄リストに保有株の情報が反映されました。

配当利回りや評価額がわかると思います。

配当管理では銘柄を追加していくことでセクターごとの割合を円グラフで見ることができます。

きれいに分散された円グラフになっていれば、セクター分散ができていると言えます。

このアプリを使って「分散」を意識することが大事!

意図してディフェンシブ銘柄を買わないと意外と分散されないって気付く!

ジンペイ

はじめの頃は完璧なセクター分散は難しいかもしれませんが、最終のポートフォリオを作る過程で完璧に近づけていけばOK!

まとめ」

この記事では、安定した配当金を目指すための「オリジナルポートフォリオ作成術」について、以下の4つの重要なポイントを解説してきました。

  1. あなたの資産を守る「分散投資」の極意
  2. 資金が少なくても大丈夫!「単元未満株」の活用
  3. 目指せ安定配当!「銘柄数を増やす」ことの重要性
  4. 「セクター分散」と景気敏感株・ディフェンシブ株のバランス
ジンペイ

なんだか難しそうって思ってたけど、ポイントが分かれば自分にもできそうな気がしてきたペイ!

分散投資やセクター管理は、決して一部の投資家だけのものではなく、高配当株投資を楽しむすべての人にとって大切な考え方なんだ!

目次